部活遠征の高校生ら死傷 バス運転手に逮捕状請求…運営会社「今の段階で“責任”言えない」(2026年05月07日)
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部活動の遠征に向かう17歳の男子高校生が死亡し26人がけがをしたバス事故で、事態が大きく動きました。
警察は過失運転致死傷の容疑で、バスの運転手を近く逮捕する方針を固めました。
6日、福島・郡山市の磐越自動車道で発生したマイクロバス事故。
新潟市の北越高校ソフトテニス部員の稲垣尋斗さん(17)が車の外に投げ出され亡くなりました。
警察は容疑が固まったとして、このバスを運転していた若山哲夫運転手(68)を近く、過失運転致死傷の容疑で逮捕する方針を固めました。
逮捕状を請求していて、男の回復を待って逮捕する方針です。
7日、事故の詳細が明らかになり、稲垣さんはバス後方の窓から外に投げ出されたとみられています。
突き刺さったガードレールに押し出されて、シートベルトが切れた可能性もあるといいます。
バスには、北越高校の男子ソフトテニス部員20人が乗っていて、福島・富岡町での練習試合に向かうはずでした。
事故が起きたのは磐越自動車道上り線の磐梯熱海IC近くの緩やかなカーブ。
バスが衝突し、折れ曲がったガードレールに後続のワゴン車がぶつかるなどして、21人が死傷する大事故となりました。
捜査関係者によりますと若山運転手は「曲がり切れなかった」などと話していて、現場にはブレーキをかけた跡が残っていなかったことが分かりました。
若山運転手はかつて、新潟・胎内市の非常勤職員として市民の送迎や職員の視察の際にマイクロバスを運転していたといいます。
若山運転手を知る人:
私も何回か彼が運転するマイクロバスに乗ったことがある。特段不安定だったり、危険な運転をする方というイメージはない。
7日改めて現場を走ってみると、見通しがいい緩やかなカーブであることが分かります。
部活で遠征中の高校生を乗せたマイクロバスは、なぜ高速道路のガードレールに衝突したのか。
遠征に使ったマイクロバスについて北越高校の校長は「部活動の顧問が業者に頼んで借り上げたという形。運転手付きの借り上げというふうに私は聞いています」と話しました。
一方、バスを手配した蒲原鉄道も6日夜会見し、バスを貸し出した経緯を説明しました。
蒲原鉄道・茂野一弘社長:
普段から(学校に)お世話になっておりましたので、レンタカーの手配と営業の担当の方から(バスの)運転のできる人間を紹介して、今回の運行に至ったと。
この会社は通常であれば、貸し切りバスを運行して部活動の遠征の際などの送迎を請け負います。
しかし、今回は学校側から営業担当者に対し「貸し切りバスではなくレンタカーを手配してほしい」との依頼があり、レンタカー店からマイクロバスを借りる手配をしたと説明しました。
さらに、運転手の紹介も依頼され営業担当者が知人を介して若山運転手に依頼しましたが、直接の面識はなかったといいます。
蒲原鉄道・茂野一弘社長:
(Q.ドライバー歴などの把握は?)全くこちらの方では把握していない。(Q.事故歴は?)その辺は聞いておりません。
バスのレンタルに当たっては、手続きを行った営業担当者の免許証のみを提示。
若山運転手のものは提示していなかったといいます。
蒲原鉄道・金子賢二貸切バス予約センター営業担当:
はっきり申し上げれば契約手続きをしたのが僕ですし、免許の提示も私です。それでも運転手は違っているというとこですよね。(Q.(免許証を)を提示してない方は運転できない)そうですか。運転する人がみんな手続きに行くって事なんですかね。すみません、申し訳ありません。初めて知りました。(Q.悲惨な事故が起きている。知らなかったじゃ済まない)失礼しました。
若山運転手に対しては、学校側から何らかの金銭が支払われるとの認識だったと説明しました。
一方で、バスの手配や運転手の紹介に対して、会社としては学校側から手数料などは受け取っていないといいます。
蒲原鉄道・茂野社長は「会社として全面的に協力して引き受けてるというふうなことではなく、あくまでご依頼があったのでお手伝いをしたという形です。その辺の責任がどこまであるのかという事に関しては、今の段階では申し上げることはできません」と話しました。
そして7日、蒲原鉄道の事務所には国土交通省の職員による立ち入り調査が行われました。
警察は過失運転致死傷の容疑で、若山運転手を逮捕する方針を固めました。
また、違法な旅客輸送行為、いわゆる“白バス”に当たるかどうかについても慎重に調べを進めています。
男子高校生が犠牲となった今回のバス事故。
違法な白バス行為に当たる可能性も浮上する中、責任の所在について、専門家は…。
アトム法律事務所弁護士・松井浩一郎さん:
責任の所在、結構複雑な案件だと思っている。バス会社が業務外であっても自社で働くものがそういった行動をとっているので、しっかりそこを監督しておく必要があるという点で“使用者責任”という論点が出てくるのでは。
責任の所在がどこにあるのか、事故原因の詳しい解明が待たれます。
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